御挨拶

代表からの御挨拶

国内農業の現場で将来に不安を抱える友人たち
彼らの声が、私が青果業界に関心を抱いた原点でした。

後継者不足が進む中、国内果実の生産量が減少していくことは明らかであり、だからこそ私は、日本での生産が難しい輸入果実の販売に取り組むことを決意しました。

1980年代当時、日本ではまだ馴染みのなかったマンゴーやパパイヤ、アボカド、キウイといった熱帯果実を、“育てるような気持ち”で広めてきました。とりわけマンゴーは、収穫から食べ頃までの「熟度管理」が美味しさを大きく左右する果実です。

その過程には、生産者・輸出者・輸入業者・販売者、それぞれの高い意識と丁寧な手仕事が欠かせません。

私たちは、産地の誇りある農園とともに、収穫のタイミングを見極め、
日本の食卓へ“本当に美味しい状態”で果実をお届けすることを使命としています。

これからも、お客様の笑顔と感動につながる果実をお届けできるよう、日々まっすぐに取り組んでまいります。

代表取締役社長 横上重曜

代表プロフィール

横上 重曜(代表取締役)

東京農業大学 農学部農学科卒。
果樹園芸学研究室にて果樹栽培・育成技術について専門的に学ぶ。
青果流通を経て、輸入果実の品質管理・販路開拓に携わり、
現場主義を徹底した実践的な事業を展開。
「商売は感動を与えること」を信条に、産地と市場、現場と消費者をつなぐ“架け橋”となる事業を推進している。

未来へのメッセージ

フルーツは、私の人生そのものです。

祖父は台湾バナナ、父はキウイ・アボカド・マンゴーなどを輸入する青果商社として活躍。特に父は、45年以上にわたって“マンゴー一筋”の道を貫いてきました。そんな環境の中で育った私は、幼少期から世界中のマンゴーを味わい、自然とその美味しさや品質を見極める感覚を養ってきました。

私が目指すのは、「美味しい」を超えた、“何度もリピートしたくなるほどの感動的な美味しさ”を届けること。そのために、味を最重視した供給体制の構築に力を注いでいます。

専門性を深めるため、日本をはじめメキシコ・ペルー・ブラジル・台湾・オーストラリア・フィリピン・タイなど、世界各国の農園を訪問。マンゴーの栽培環境や生産者との交流、そして現地での食文化・メニューを学び、日本における新たな“フルーツの楽しみ方”のヒントを探し続けています。

たとえば、日本ではマンゴー=スイーツというイメージが強いですが、海外では料理の食材としても日常的に使われています。こうした世界の知見を活かし、日本の食卓に新しいフルーツの可能性を提案していきたいと考えています。

現在は、フルーツ業界の発展に貢献するべく、野菜ソムリエ協会が主催する青果物選手権の審査員などにも参加。多品目・多品種の青果と触れ合う中で、生産者への感謝と青果の奥深さを改めて実感しています。

しかし一方で、日本では若者世代を中心に“フルーツ離れ”が深刻化しています。厚生労働省の調査では、特に10代〜20代のフルーツ摂取量が年々減少しており、このままでは未来のフルーツ文化が失われかねません。

だからこそ私は、フルーツの“美味しさ”と“楽しさ”をもっと多くの人に伝えたい。次世代にとって、フルーツが「特別なもの」ではなく「当たり前にあるもの」になるように。そんな社会の実現を目指して、これからもフルーツの魅力を発信し続けます。

事業本部長 横上昌宏